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IN MY LIFE

道標

道標

レオナルド・ダ・ヴィンチはルネッサンス時代の寵児であり、万能の天才であります。
現代にも通用する発明や、夥しい数の人体解剖。鏡文字を使った記述の暗号化。
そのどれもが異彩を放っており、その天才ぶりは67歳の生涯を終えて今なお光り輝いています。
そんなレオナルド・ダ・ヴィンチが死ぬ床で遺書の他、三枚の絵を傍に置いていたそうです。
一枚は聖母マリアを題材にした宗教画、二枚目は若き預言者ヨハネ、そして後の一枚は世界で最も高名な「モナ・リザ」です。
単なる気まぐれか、レオナルドは「モナ・リザ」を手放さなかった。
ある富豪からの依頼により描いたとされている只の婦人の肖像画。
実際、モデルすら今日分かってはいません。
でも遺した!傍において・・・

レオナルドは自分の最高傑作が分かっていたんだろうか??
後世に最も印象を残すのはこの作品だ!!これを残す意味が他のどの作品よりも濃厚だ!と主張する為のダイイングメッセージなんだろうか?
事実は霧の中だが、果たして「モナ・リザ」は多くの謎と神秘、そして作者のレオナルド以上に有名になったという伝説を残す。

今の我々にこうした、過去に残せる何かがあるだろうか??もしくは「この作品を残したい!」と渇望するだろうか?

何となく、意識が少ない気がする。表現の自由に囲まれた現代は、数世紀前よりも規律が少なく、偏見も差別も少ない。
だけども表現力に乏しい。もしも恵まれた環境におかれることが、想像力を阻んでいるのならばこれは由々しき問題。
うつろな瞳で明日を只の時間つぶしにしている気配がする。反応こそするが、回避できない堕落。つまらない日々・・

素晴らしい明日に望むこととは、ただ一日一日が過去を踏まえ成長していくことだと思う。
それには過去の人々の軌跡が最大の道しるべになる。光明が射す、その創りあげてもらった道を歩き続ける!
苦しい毎日に終止符を打ち、ついに立ち上がった自分を褒めるべきだし、もっともっと前えも進める。
翻り考え、その道を引き継ぐか否か。
その選択が明日への架け橋になる。そしてそれがきっと生きていくための責任なんだと思う日が来る・・・・

2007/5/25| Kawauchi |

隙間

隙間

もうじき夏。今は初夏にあたります。慌しい季節の変化にようやく追いついた感があります。
時折流れる初夏のイメージを彷彿とさせる音楽、夏本番前に出し控えをしているであろうハリウッド映画。
中途半端が否めない時期だけれども、私としては花粉も落ち着き、気候も無理が無く、とても過ごしやすい季節です。
忘れ路の思い出なんか過ぎったり、ふと十年前の学生時分の面持ちになったりします。
前かがみに生きている学生たちの登校風景なんかを車の中から垣間見ていると、まるで夕日が落ちきらずただ紅い(しかし最も淡い)悠長な線が四方八方に際限なく、それでいて勢いよく背伸びしているように見える。

開放的な時期だ・・余りに奇麗であり、四季の中で最も緑に触れることの出来る期間。
わかってくれるだろうか?心のざわめきがまるで、野に生える草木のように揺れている様を。
夏と言うわかりやすい季節を前に、たった数週間のきらめきをどうか胸に留めておいて欲しい。
眠りについた過去を呼び起し、この季節を見つめなおし、日本の四季の中の春と夏の隙間をほしいままに感じて欲しい。
それは難しくは無く、ただ意識するだけ・・・ 難しくは無く、ただあるがままにみつめるだけ・・

2007/5/11| Kawauchi |

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